イニシエーション 意味。 通過儀礼

通過儀礼(イニシエーション)|教育学,民俗学,日本

イニシエーション 意味

概要 [ ] 当初は、専らの手法を用いた修行が行われていた。 その後、本来「加入礼」を意味する宗教用語であった「イニシエーション」という言葉を、オウム独自の「解脱者のエネルギーを伝授することで弟子を成就、解脱させる」という意味で使う ことで信者を増やしていった。 しかし一方で、は「ヴァジラヤーナの実践」「シークレット・ワーク」などと呼ばれた反社会的活動を「修行の一環、功徳を積む行為」 などと正当化し「を回避するため三万人の成就者を出す」「が起きるまでに修行を完成させなければならない」 などとを煽り、そして「ヴァジラヤーナの妨げとなる弟子の中の『観念』を崩す、すり替える、消し去る」。 つまり修行の妨げになるからという名目で麻原の考えや反社会的活動に反抗する意志や能力を信者から奪うための様々な施策を取るようになった。 前後には違法薬物や機械によるイニシエーションが始まり、やによるを利用してへ教義を刷り込む「バルドーの悟りのイニシエーション」(ナルコ)、また、のやの薬理作用などを利用して「神秘体験」を誘導する「キリストのイニシエーション」「ルドラチャクリンのイニシエーション」が大掛かりに行われた。 そして最終的にはを悪用して記憶を消す「ニューナルコ」まで行われるようになった。 麻原はこのような機械的な修行を「完全しかない」といって奨励した。 薬物や電気ショックという手法まで駆使したため、他のと異なりオウム真理教の教えはのレベルにまで浸透しており 、その事が教団からの脱会をより困難にしている。 修行 [ ] ヨーガの体操。 ヨーガの呼吸法。 ムドラー 気がよく流れるようにする行法。 クンバカ 息を数分間止める修行。 水の中に潜る「 水中クンバカ」やその変形「 水中エアータイトサマディ」などがある。 「水中クンバカ大会」も何度か開催された。 オウム最高記録は14分。 などの取材陣を前にして5分30秒間潜ったに対し麻原は「 何を怖がってんだよ」と発言していたが、当の麻原は「毒ガスが入っていた」と言い訳しクンバカ実演を拒否して逃亡した。 も参照。 ガージャガラニー 塩水を飲んで吐き出し胃を洗う修行。 ダウティ 布を飲み込む修行。 ダルドリー・シッディ いわゆる空中浮揚(座禅ジャンプ)現象のこと。 自分の意思で行っているのではなく、のエネルギーが上昇して起こるとされていた。 だがによると「(力学的な)データをみせてもらったが明らかに脚の力で跳んでいた」とのこと。 反オウムの弁護士は麻原より高く跳んでみせて脱会者をつくっていたためで殺されかけた()。 この他も跳んでいる。 マハームドラー 弟子にわざとやりたくないことをさせて、帰依を試す修行。 グル麻原への盲従を正当化するために用いられた。 によると、は、指示を出した際に「これはマハームドラー(麻原のいう第一段階の解脱)の修行なんだからね」と言い、それを聞いた林は「サリンをまくことはヴァジラヤーナのポアの実践なのだ」と考え「この指示からは逃げられない、やらなくてはならない」と判断したという。 アンダーグラウンド・サマディ 土中のコンテナで何日間も瞑想する修行。 チベット仏教の聖者がとよばれる一種の仮死状態になって何十日も瞑想修行をしたという話に因み、土中のコンテナ内の酸素がなくなる時間を過ぎても瞑想を続け、無事に生還することで成就の証明とした。 やが実行し、林郁夫が医学的な分析をしたことになっている。 カルマ落とし 苦行によってを減らすこと。 竹刀で叩いたり逆さ吊りにされたりといった自力の修行のほか、事故など不幸な出来事に遭うことも「カルマが落ちる」のでそれはそれで良いとされ 、ついには猛毒をかけられることも カルマ落としなのでセーフとされた(を参照)。 温熱療法 熱湯に浸かるもの。 多くの死者を出した。 詳細はを参照。 立位礼拝 「グルとシヴァ大神に帰依し奉ります!」などと述べながらする修行。 決意の修行 決意文を声に出して、繰り返し読み上げる修行。 逆さ吊りの修行 「カルマを落とす」ために、肉体に苦痛を与える修行。 後に単なるとして用いられた。 死亡事故も発生している()。 沈黙の行 エネルギーの保全と口業の防止と内観を目的とした、長時間何もしゃべらない修行。 無言の行ともいう。 がされた際、弁護士のより命じられたとされる(=黙秘せよ)。 経行(きんひん) 1時間から2時間程度の散歩。 歩いている途中に反オウム陣営から脱会させようと拉致されることがあったため、個人特定できないように白頭巾を被って歩くこともあった。 独房修行 独房やコンテナに監禁される修行。 もっぱら懲罰としても行われた。 手錠をされる、真夏にストーブを点けられる、睡眠禁止など過酷なものもあった。 1994年に監禁された女性信者よると、コンテナ内には男女一緒に全員手錠をかけられて監禁されており、24時間睡眠禁止、横になることも禁止。 食事は小さい饅頭、パン、バナナひとつとお菓子ひとつ程度、それすら出ない日もあったという。 また、コンテナ内は雨漏りが酷い一方で一切窓がなく、さらにが水蒸気を放出するため異常な湿度となっていた。 護摩供養 やなどを丸ごと食べる修行。 食べるといっても生で食べるので大変な修行である。 音楽 麻原は音楽好きで、を聴くことも精神を浄化する修行のひとつとされていた。 サブリミナル オウムの修行ビデオには効果を狙って「尊師大好き」の文字などが混入されていた。 イニシエーション [ ] 特に、霊的エネルギーを注入する修行のことを、「 イニシエーション initiation 」という。 によると、修行方法を教えたり「のエネルギーを込めることができる物体」を与えたりすることをイニシエーションと呼んでいた。 眉間を指圧するイニシエーション。 などステージが高い人間が行う。 麻原がであったこととの関連も指摘されている。 血のイニシエーション 1988年3月から行われた、麻原の入りの液体を飲むイニシエーション。 100万円以上ので受けることができた。 愛のイニシエーション のを抽出し技術でに組み込んで培養した液体を飲むイニシエーション。 1989年1月頃から行われるようになった。 別名「 DNAイニシエーション」。 で殺害されたのは、このイニシエーションの欺瞞を追及していた。 飴のイニシエーション 麻原の霊力が込められた飴を口の中に入れるイニシエーション。 左道タントライニシエーション 麻原とするイニシエーション。 当然の事ながら妙齢の女性限定である。 麻原に体をベタベタ触られつつ強姦されたと訴える女性もいる。 イニシエーションかと思ったら、服を脱がされキスをされたり体をベタベタ触られたり、強姦されたりしたという。 証言者曰く、「若い女の子はずいぶんやられています」。 実際、麻原はらを妊娠させている。 も参照のこと。 杖のイニシエーション 在家信者が実費で教団の本を購入して、外部に向けて布教活動するイニシエーション。 「この本を捨てると地獄に落ちます」等という注意書きが書かれることもあり 、この場合さらに徳を高めるとされた。 刻印のイニシエーション の血液を額に皮下注射するイニシエーション。 1993年6月に行われた。 を煽り信者に忠誠を誓わせる儀式として行われた。 PSI(パーフェクト・サーベーション・イニシエーション) 1993年9月頃から行われるようになった。 の内側にを通す粘着性の物質が塗布され、数Vの電流がそこからを刺激し、麻原のを直接伝えるというもの。 LSDと同時に使用されることもあった。 これは教団に20億円もの利益をもたらしたという。 詳細はを参照のこと。 バルドーの悟りのイニシエーション(ナルコ) やを点滴投与してに入るイニシエーション。 「ナルコ」とも呼ばれる。 また、当時オウム内では「内部情報をさぐったり、毒ガスをまいたりして、破壊工作をしている」スパイが存在していると信じられており、同じ手法がスパイと疑われた信者への尋問(スパイ・チェック)にも使われた。 ニューナルコ 電気ショックを与えることで記憶を消失させる。 の分野で広く行われているを悪用したもので、頃に麻原から「記憶を消す方法を考えろ」と言われたが精神科の看護師の発言や『拷問と医者』(ゴードン・トーマス著)を参考に開発した。 麻原は当初「どっかん」と命名したが、林が「ニューナルコ」に改めた。 なお、これは正確にはイニシエーションではなく、対象者には「バルドーの悟りのイニシエーション」を行うと偽り、麻酔をかけてから無断で実施し、麻酔から覚める前に装置を隠してニューナルコをされたことがわからないようにした。 1994年11月から行われはじめた。 ルドラチャクリンのイニシエーションを併用することで教義の刷り込みを行ったり、教団にとって不都合な記憶を抹消させるために使用された。 実際に記憶が無くなる効果があり100人ほどが受けた。 ろうそくのイニシエーション 1本のろうそくを囲んでみんなでを歌っていると、ろうそくに薬物か何かが仕込まれているのか悪臭が漂い、眠くなるイニシエーション。 女神のイニシエーション を投与するイニシエーション。 朝から晩までチオペンタールを打たれ続け、決意文(後述)を睡眠学習する修行もあった。 キリストのイニシエーション をサットヴァレモンに混ぜた液体を飲み、独房やコンテナ、「 ポアの間」と呼ばれる麻原の説法が24時間流れ続ける部屋 などに1週間監禁するイニシエーション。 LSDの幻覚作用で手っ取り早く神秘体験を体験させるために用いられた。 なお、このLSDは麻原が一度口に含んだものである。 LSDの残留成分を抜くためとして行われた温熱療法と合わせ、多くの死者を出した。 ルドラチャクリンのイニシエーション LSDとを混ぜた液体を飲むイニシエーション。 によると、決意文の教義を表層意識、に記憶させた後、このイニシエーションにおける薬物飲用で、音や光や言葉に誘導されやすい状態におき、「肯定・否定・正当、批判・糾弾、優しさ・いたわりを駆使」して、記憶を揺さぶり定着させ、神秘体験を誘導し教義を受容させる。 なお、の際、麻原彰晃はまず決意文とこの「ルドラチャクリンのイニシエーション」関係の資料を破棄するよう指示したと言われている。 なおルドラ・チャクリンとはに登場する王の名前である。 (も参照) 交叉信号によるイニシエーション(仮称) 黒いをかけ、左目で赤い光、右目で緑ないしは青い光を別々に点滅させるのを見る。 さらにその状態のまま液体の入った厚いクッションの上であぐらを組む。 クッションはが施され小刻みに激しい振動を繰り返す。 LSDを投与されを見る。 自分の体をに座り操縦しているような感覚に捉えられ、意識だけが肉体の外に放り出され、自身の肉体を高台から見下ろすような「」や「」のような感覚を体感する。 その瞬間には超能力を得た感覚を味わうがそれもつかの間で、さらにその後、意識が何者かによって引きずられるように人間界ではないような全く別世界へ放り込まれ、激しい恐怖感を味わう。 気絶する信者も多い。 登場する物品 [ ] ミラクルポンド 聖水。 尊師インドを行くでは、釈迦牟尼が体を洗った泉があるからそこの水を飲みなさいと言っていた。 この時点では、自分の残り湯を飲むというのは、汚さの極みで受け入れられないだろうと言っていた。 麻原が入った 風呂の残り湯。 料理等に使用する。 200mlあたり2万円である。 甘露水 麻原がエネルギーを込めた水。 実態はドラム缶に入れてを流した水。 こちらもが浮いているなど不衛生であった。 麻原の毛 麻原の髪の毛は 尊師御宝髪として1本1000円で販売されていた。 お守りにしたり、煎じて飲むこともあった。 は一時期毎日麻原の髭を煎じて飲んでいたという。 麻原の爪 がたくさん貯めていて、爪を煎じて飲んでいた。 によると、飲むとエネルギーが上昇したとのこと。 麻原の血 血のイニシエーションに使用。 麻原の 麻原の が培養していた。 とが製造したもので「 」「 キリストの骨」「 キリスト」「 骨」「 L」などと呼ばれた。 当初は仏舎利だったが、仏教を冒涜しているということでキリストの骨になった。 土谷らが製造したもので「 ブッダ」と呼ばれた。 当初はが購入していたが、使用量が増え業者から買いきれなくなった(大病院の一年分並の量を買っていたため怪しまれた)ので遠藤らが製造した。 でも使用し、過剰投与で被害者は死亡した。 ナーディーポンプ 鼻から水を通して浄化するための、電動ポンプとホースがセットになったものである。 サットヴァレモン オウム製の食品のひとつで、溶かすとドリンクになる。 決意文 「修行するぞ」「ポアするぞ」などと書かれた文章。 中には弟子達をすら肯定する兵士にしようとする内容や、「国家に税金は払わないぞ」(法務省決意) などといったものもある。 決意I~V、省庁特別決意はやが作成したとされる。 バルドーの導き バルドーの悟りのイニシエーション中に見せられる死体映像などが流れるビデオ。 音声も「ね・つ・じ・ご・く」「南の門の、扉が閉まった」「熱い!熱い!熱い!」といった独特の内容である。 ヘラクレス オウムが開発した攻撃に耐えることのできる体をつくるトレーニング器。 決意文では「ヘラクレストレーニングは楽しいな。 なんて楽しいんだ。 」と褒められている。 オウム真理教のバッジ。 最初は限定配布だったがでが坂本家に落としてきたのを誤魔化すため大量生産されることとなった。 脚注 [ ] 注釈 [ ]• 104. , p. 218-222, 259-263. , p. 187,211. , p. 209. 公式サイト• 『「オウム真理教」追跡2200日』、502ページ。。 , p. オウム出版『ズバリ!浮揚』 1991年• 週刊朝日増刊『「オウム全記録」』 p. , p. 125. 『オウム真理教の精神史』 p. 236• , p. 460-461. , p. , p. AUM13 オウム裁判対策協議会• , p. 江川紹子『「オウム真理教」追跡2200日』 p. 432-434• 『救世主の野望』 p. 100• 麻原彰晃『尊師、麻原彰晃が斬る!』 p. 94-111• , p. 『オウム真理教の精神史』 p. 226• 元R師のブログ• , p. , p. 『「オウム真理教」追跡2200日』 p. 133• , p. , p. 186-187. , p. 188. 476『隣のオウム真理教』()• 『「オウム真理教」追跡2200日』p. 114-121。 , p. 283-290. , p. 337. , p. 283-290, 312-313. 降幡賢一『オウム法廷3』 p. 138• 江川紹子『「オウム真理教」裁判傍聴記1』、350ページ。。 , p. 335-337. , p. 313. ブログ• カナリヤの会• 「オウム宗教儀式に薬物」 読売新聞 1995年3月28日• 田村智『麻原おっさん地獄』 p. 142• 「『麻原公判』検察冒頭陳述」 読売新聞 1996年4月25日• , p. 119. , p. , p. 138. , p. 324-331. 476『隣のオウム真理教』()• , p. 129. 『増刊 オウム全記録』、2012年7月、p. , p. 『救世主の野望』 p. , p. 、『私にとってオウムとは何だったのか』 2005年 p. 降幡賢一『オウム法廷2下』 p. 282• 降幡賢一『オウム法廷2上』 p. 292• 『「オウム法廷」連続傍聴記』 p. 232• 降幡賢一『オウム法廷 グルのしもべたち上』 p. 227• , p. 『「オウム法廷」連続傍聴記』 p. 206• , p. 上祐史浩『オウム事件 17年目の告白』 p. 128• 『オウム』 p. , p. 111. 『さよなら、サイレントネイビー』集英社、2006年11月、p. , p. 142. 降幡賢一『オウム裁判と日本人』 p. 206• , p. 117. , p. 113. 参考文献 [ ]• 林郁夫『オウムと私』、2001年10月。 東京キララ社編集部『オウム真理教大辞典』、2003年11月。 関連項目 [ ]•

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オウム真理教の修行

イニシエーション 意味

Contents• イニシエーションの概略を知る 1-1. イニシエーションの意味 1995年に起きてしまった悪名高きカルト教団によるテロ事件の影響で、イニシエーションという言葉に対して「カルト宗教団体における妖しすぎる洗脳の儀式」というイメージを強く持っている一般人の方も多いようですが、それは歪められた理解です。 イニシエーション、英語表記「initiation」は、英語の意味をそのまま直訳すると、「創始、開始、創業、入会、入門、加入、入会式、手引、手ほどき、秘伝の伝承」などを意味しており、「何かの始まり」、「新しい組織への加入」、「特定の物事を伝えること」などを意味する言葉です。 1-2. イニシエーションの事例 今ご説明したようなごく一般的な意味合いでは、「入学式」や「入社式」、「成人式」など、さらには「結婚式」や「葬儀」、「七五三」といったものもそうですし、「還暦」・「喜寿」・「米寿」・「白寿」といった長寿を祝う儀式もまたイニシエーションということになります。 また、わが国でもかつてあった元服などもそうなります。 さらにキリスト教などの宗教における「割礼」や「洗礼」、仏教における「出家」も代表的なイニシエーションの事例です。 それら宗教学的なイニシエーションや民族学的なイニシエーションについてはこのあと紹介したいと思いますが、未開社会においては「一人前の大人」と認められるための儀式として様々なものがありこれらもイニシエーションの事例として知られています(そうした未開社会の成人儀礼は現存するものも多く認められています)。 各学問分野別イニシエーションの意味を知る 2-1. 「民族学」におけるイニシエーション 民俗学(あるいは文化人類学)ではイニシエーションは「通過儀礼」のことを指します。 通過儀礼とは、人間の成長過程においての節目となるもの、「出生」、「成人」、「結婚」、「死」などに際して行われる儀礼を表します。 民俗学では特に部族社会における成人の通過儀礼が着目されることが多く、かつての部族社会(インディアン、ミクロネシアン、ポリネシアン、メラニシアン、ポロネシアンなど)や現代でも未開のままの部族社会では、しばしば痛みや恐怖などを伴う通過儀礼の風習が存在している(存在していた)ことが知られています。 たとえば皆さんもご存じでしょうが、「抜歯」・「指や耳の切断」・「極太のピアッシング」・「処女膜の貫通」・「首や唇、耳たぶへの変形」といった部族社会の風習はその例。 現代の日本人にとってはレジャーの1つとなっている「バンジージャンプ」もそんな通過儀礼の代表例です。 2-2. 「社会学」におけるイニシエーション 社会学と民俗学はクロスオーバーする部分も多いですが、社会学においてイニシエーションとして主に注目されるのは「成人の儀礼」です。 現代日本の「成人式」もそうですし(ちなみに現在の成人式は終戦後に始まったもので1948年に法令によって公布・施行されました)、奈良時代以降の日本では公家や武家の間では「元服」が行われていました。 元服としては、男子は腹掛けから代えてふんどしへを締める「褌祝」など服装を変え、髪型や名前を変えるというしきたりがありましたし、女子の場合には成人仕様の着物を着て厚化粧するというしきたりがありました。 元服は公家・武家以外の民間人(平民)の間では地方地方によって異なった年齢やルールで元服に相当する儀礼やお祭りのようなものが行われていたことが知られています。 ある地方では米俵1俵(60kg~80kg)を持ち上げることができたら一人前として認められていました。 また、祭礼での力試しや度胸試しを克服することによって一人前として認められる、1日1反の田植えができたら一人前と認められるといった必ずしも一定の年齢が条件でなかったものも多くあったようです。 また、戦前戦時中の日本では古来の元服や現在の成人式に代わるものとして「徴兵検査」がその位置づけのイニシエーションとなっていました。 2-3. 「宗教学」におけるイニシエーション 宗教学においてイニシエーションは成人の儀礼よりも親や兄弟が所属する宗教教徒となる(入信)時におこなわれる「洗礼」がより重要視されます。 たとえばキリスト教の場合、カトリック、プロテスタント、各教派によって細かい方法は異なりますが、身体を水に浸す「浸水」(主に幼児洗礼の時に行われます)、頭部に水をふりかける「灌水」、頭部に手で水滴をつける「滴礼」といった儀式が洗礼として実施されることは皆さんもよくご存じではないでしょうか。 ちなみにイスラム教では、「シャハーダ(信仰告白)」という入信の儀礼(宗教指導者の前で男性信者の証人2人を立てて「アッラーフの他に神はなし。 ムハンマドはアッラーフの使徒である」と唱える)が行われ、これがイニシエーションとなります。 宗教上でのイニシエーションとしては「割礼」も有名です。 ご存じの方も多いでしょうが、割礼とは性器の一部を「断ち切る」儀式で、男の場合には割礼として陰茎包皮を切除し、女の子の割礼は陰茎の全体もしくは一部を切除します。 このような割礼は「イスラム教圏」、「ユダヤ教圏」、「アフリカ」、「オーストラリア」等で行われるもので、全世界に10億人の割礼を受けた人口がいると推定されています。 テロを起こしたかのカルト教団は、この宗教におけるイニシエーションを模して、自分たちの宗教に対する信仰心を高める目的(=マインドコントロール)として奇怪な儀式を行っていたのです。 この次元上昇はスピリチュアルの世界では「アセンション」とも呼ばれています。 アセンションについて知る 4-1. アセンションの概略 このアセンションという言葉もスピリチュアルの世界ではよく用いられます。 ご紹介したようにアセンションとは「次元上昇」であり、魂を肉体から解放しもっと高いレベルの世界へと昇華させることです。 つまり新しい世界へと進むことですから、これこそがスピリチュアルの世界におけるイニシエーションを指すものであると言って良いでしょう。 4-2. アセンションで起こること ではそんなアセンションによって私たちの身に起こることとは一体何でしょう。 ここの記事を読んでいらっしゃる皆さんの多くはご存知かと思いますが、スピリチュアルの世界から言うと物質社会で俗に言われる「現実」は全て幻想でしかありません。 現生さえも実態のない幻想、私たちの魂は転生を繰り返してその中で成長を続けていくのであり、肉体も私たちの魂の一時的な「入れ物」にしかすぎません。 その幻想という枠から抜け出すことがイニシエーションであり、アセンションです。 従ってアセンションによって私たちの魂は現実という名の幻想から解き放たれるのです。 あなたが3次元社会から5次元さらにその先の他次元へと成長していくことを求める求道者たるならば、ある日アセンションをご自身の身をもって「ああこれがそうなのか」と気付くはずです。 そしてアセンションがおきれば、もう元の世界に落ちることは無いのです。 4-3. アセンションのレベル 次元 イニシエーションおよびアセンションについてのお話をする際3次元、4次元、5次元といった次元の話をしましたので、この「次元」について今一度整理しておきたいと思います。 しかし、スピリチュアルの世界で3次元、4次元、5次元という時にはその意味合いは若干異なってきます。 このスピリチュアルな世界における次元の理解に関しては様々な説明方法、表現が用いられているようですね。 そんな中で今回の本記事では最も万人に理解されやすいであろうと思われる表現を用いたいと思います。 3次元というのは、その人の意識が現実という幻想の中で、周囲の意見や考えなど物質社会のしがらみに囚われ、苦しんだりもがいたりしている意識の状態であると言えるでしょう。 魂、意識の成長で言うならば目の前の様々な問題にぶつかり、修業をしている段階です。 これに対し、4次元の意識になると周囲のしがらみに囚われないように努力しているレッスン、学びの段階です。 これが5次元の意識となると、もやは周囲のしがらみ自体が眼中にない、全く気にもならないレベルだと言えるのです。 アセンションのステップを知る 5-1. スピリチュアルな成長に終わりは無い 今お話したアセンションが達成されたら、もうそれでスピリチュアルの成長がゴールを迎えるように勘違いしてしまうかもしれませんが、そうではありません。 そのアセンションは、あくまでも「プラネタリー・レベル」でのアセンションが達成されたことに過ぎず、まだまだその先にもスピリチュアルの成長はあるのです。 5-2. 銀河系の流刑地としての地球 これもご存じかも知れませんがスピリチュアルの世界では、地球は意識の低俗な魂が送られてて来た流刑地であり、私たち地球人は転生を繰り返していく中で魂を成長させていっているのだとされています。 つまり先にお話しした「プラネタリー・レベルでのアセンション」というのは、流刑地地球におけるアセンションに過ぎず、まだまだその先の成長の道のりは長くつづくのです。 5-3. アセンションのロードマップ ではその成長の道のりについてロードマップとなりそうなものを紹介しましょう。 プラネタリー・アセンションを達成すると、その先には「ソーラー・アセンション」、「ギャラクティック・アセンション」、「ユニバーサル・アセンション」と続き、そしてその先には「マルチ・ユニバーサル・アセンション」が控えています。 これらのレベルのイニシエーションを達成すると、あなたの意識はコズミック・レベルの認識およびイニシエーションへと向かいます。 アセンションに向けてなすべきことを知る では上記のプロセスを進んでいくために必要なこと、なすべき事とは何なのでしょう。 本記事の締めくくりとして、そのなすべきことについてお話しておきましょう。 魂の成長においては自分の4つのボディ(肉体、感情体、メンタル体、スピリチュアル体)の統合、バランシング、ハーモナイジング(調和)は必須となります。 ですから、私たちは魂の成長というスピリチュアルジャーニーを進み、自分自身のマステリー(苦しみには意味があり、だからこそ耐えられるという展望を得ること)を得るためには、先にお話しした4つのボディのバランスを取りつつ全体的であること、統合された意識にフォーカスすることが不可欠。 それこそが、私たちがアセンションに向けてなすべきことなのです。 まとめ さて今回は、「イニシエーションとは」というテーマに関して、私たちがまず知っておきたい6つのことについてお話しさせていただきました。 いかがだったでしょうか? あるいは「その程度のレベルのことだったら既に知っていた」とおっしゃられる方もいらっしゃったかもしれませんね。 そういう感想を持たれた方にはお時間をとらせて申し訳なかったとお詫び申し上げます。 また、部分部分については概知であった部分もあったかと思います。 それらの部分に関しては、整理するためにも文字にしておいた方が良いと考え記述させていただきましたので、ご理解いただけるようお願い申し上げます。 それらはさておき、今回の記事をお読みいただいて多くの方がイニシエーションに関して知っておきたいことを理解していただけたのではないかと思います。 今回お話させていただいたことを活かしてあなたのスピリチュアルな成長の糧としていただけたら幸いです。 人気の投稿• 96,344件のビュー• 85,353件のビュー• 81,593件のビュー• 77,904件のビュー• 67,382件のビュー• 44,522件のビュー• 33,533件のビュー• 33,071件のビュー• 33,056件のビュー• 30,902件のビュー• 28,365件のビュー• 28,259件のビュー• 27,056件のビュー• 26,933件のビュー• 26,079件のビュー• 24,896件のビュー• 24,880件のビュー• 24,585件のビュー• 23,848件のビュー• 23,362件のビュー• 20,892件のビュー• 20,834件のビュー• 20,252件のビュー• 18,969件のビュー• 18,401件のビュー• 17,987件のビュー• 17,850件のビュー• 17,597件のビュー• 17,103件のビュー• 16,319件のビュー• 16,110件のビュー• 15,601件のビュー• 15,527件のビュー• 14,887件のビュー• 14,673件のビュー• 14,544件のビュー• 14,491件のビュー• 14,406件のビュー• 14,351件のビュー• 14,036件のビュー• 13,901件のビュー• 13,524件のビュー• 12,898件のビュー• 12,875件のビュー• 12,574件のビュー• 12,493件のビュー• 12,294件のビュー• 11,314件のビュー• 10,422件のビュー• 10,265件のビュー.

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【イニシエーション・ラブ】恋の通過儀礼は済ませたか!?恋はテープか?レコードか?【乾くるみ】|フルフルライフ

イニシエーション 意味

映画「イニシエーションラブ」を観てきました。 ものすごく面白かった! あの物語の構成、これまでになかった。 予告通り、2回観たくなります。 なぜ2回目を観たくなるのかというと、そこにはあるトリックが隠されているからです。 最後の5分、大どんでん返しが来ます! これから、イニシエーションラブの感想をネタバレを含めて書きますが、まだ観ていない人は絶対に読まないで下さい。 一気に楽しみが半減、いや、まったく楽しくなくなると思いますので。 【スポンサーリンク】 映画「イニシエーションラブ」の感想 物語はside Aとside Bの2つの構成で進みます。 まず、side Aでは、小太りのモテない大学生、鈴木夕樹を中心に話が進みます。 小太り大学生を演じるのは俳優、森田甘路(もりたかんろ)。 1987年7月、静岡県から物語は始まります。 鈴木夕樹は数合わせで合コンに誘われるのですが、そこで、演じる成岡繭子と出会います。 繭子はを付けており、周りからうらやましがられていました。 鈴木夕樹はこんな僕なんかに女ができるわけがないと思いきや、繭子は鈴木夕樹に徹底アプローチ。 当然鈴木夕樹は繭子に惚れました。 二人は頻繁に電話をするようになります。 電話口では「たっくん?」と色っぽい声。 この繭子のあざとい感じ、絶対何か裏があるに違いない、と思いながら観ていました。 毎週金曜日に二人で会うようになり、お互い読書が好きと言うことでおすすめの本を貸し借りしてました。 鈴木夕樹はハードカバーの本を貸していました。 まさかこれが伏線になっているとはね。 繭子は二人でいるとき、急に「タック」と発しました。 まるで名前を呼ぶかのように。 すると、繭子は突然、鈴木夕樹のスーツのズボンのタックを指さし、タック1つ取ってもかっこいいんですよ~としらじらしくごまかしてきました。 ここでみんな思ったことでしょう。 繭子にはタックいう男が他にもいるんだなということを! しかし、それでも最後に騙された人は多いと思います(笑)。 繭子は、お互いのことをあだ名で呼ぼうと提案し、鈴木夕樹の「夕」がカタカナの「タ」に見えることから「たっくん」と呼ぶことにしました。 逆に、鈴木夕樹は繭子のことを「まゆちゃん」と呼ぶようになります。 side Aでは他にも、合コンメンバーで集まって海に行ったり、テニスをしたりする描写がありました。 そして二人は付き合うことになり、クリスマスイブに、ホテルに泊まろうということで、予約の電話を入れます。 クリスマスイブの夜なんてもう埋まってるだろうとダメ元で電話しましたが、なんと奇跡的に、たった今キャンセルが出たところなんで、ということで予約できました。 クリスマスイブ当日、ディナーを楽しみ、繭子は鈴木夕樹に「」をプレゼントしました。 かっこいいシューズです。 懐かしいですよね。 鈴木夕樹は、繭子がをしていないことに気づきます。 どうしたのかと尋ねると、なくしたという返答が。 来年の誕生日は僕をプレゼントするよ!と言い、でも今日は別のプレゼントね、と用意していたプレゼントを渡しました。 (中身忘れました。 なんだったかな?) ここまでの展開なのですが、非常にコミカルに店舗よく進みますので、劇場でも笑いが起こる場面が多かったです。 鈴木夕樹の全力感が痛くて笑えるんです。 予告編のあのシリアスな感じは全くありませんでした。 しかし、side Bになると、雰囲気がガラッと変わります。 をもらった鈴木夕樹は嬉しくてその場で履いてしまいました。 喜んで飛び跳ねていると、近くを通ったカップルが鈴木夕樹と繭子を見て、「あの二人、釣り合ってなくね?」と悪口を飛ばしました。 見た目に自信のない鈴木夕樹はがっかりし、繭子に「ごめん、僕がこんなだから・・・イケメンの方がいいよね。 」 すると繭子は「痩せたらもっとかっこよくなるかもね~」。 それを真に受けた鈴木夕樹はさっそくダイエットを始めます。 ナレーションで、「まゆちゃんに出会って僕の人生は180度変わった。 」と言いました。 シーンは変わり、を履いて走る、太い足が映しだされました。 そこから、どんどん足が細くなっていき、映し出された姿が、なんと(笑)。 痩せるだけでこんなイケメンになれるんかい!とツッコミを入れた方も多いはず。 でも、今までのコミカルな流れからすれば、何ら不自然ではないですよね。 このコミカルな流れもまさか伏線になっていたとは・・・。 俳優がの変わったところから、side Bが始まります。 文字通り、人生が(というか人が)180度変わるんですね(笑)。 side Bでは、就職したイケメン鈴木の物語が中心となって話が進みます。 鈴木は優秀な人材だったため、会社から、東京へ行くように命じられました。 しかし、繭子が静岡にいるので、になってしまいます。 最初は悲しんでいましたが、鈴木が認められた、すごいことだ、と繭子も納得し、静岡、東京のが始まりました。 ところが・・・。 そううまくはいかないのです。 鈴木は毎週末車を飛ばして繭子に会いに行っていましたが、東京で過ごす ストレスから繭子への気持ちが揺らいでいたのです。 最初は繭子に会いたい、静岡に帰りたいという気持ちがあったのですが、日を追うごとに、面倒臭くなってきます。 好きなのかどうかわからない。 ある日、繭子は海に行きたいと言いだし、今度の土曜日に行くか、という話になりました。 しかし、鈴木に予定ができてしまったため、3週間後の土曜日に持ち越しになりました。 3週間後の土曜日、鈴木は繭子に会いましたが、繭子の肌はすでに日焼けしていました。 待ちきれなくて友達と海に行ったんだ~と楽しそうに話す繭子。 みなさん、ここでどう思いましたか?私は鈴木同様、ふ~んとしか思いませんでした。 まさかこれも伏線だったとは。 鈴木は東京と静岡を行き来することにストレスを感じてきます。 東京静岡の高速代も馬鹿にならないので、下道で5、6時間かけて通うようになります。 ときに繭子へ冷たくあたることもありました。 繭子の机の上にあったハードカバーの本を見て、 「なんだよこれ、俺がどんだけ切り詰めてお前に会いに来てるのかわかってんのか!」 と大激怒。 本当にこのシーンは怖かった。 side Aとはまるで違うシリアスさです。 人が変わったようでした。 (まあ変わってるんですけどね(笑)。 ) このハードカバーの本なのですが、side Aで鈴木夕樹が貸した本じゃない?ストレスのせいで、自分で貸した本のことも忘れてしまったの?と私は思っていました。 が!やはりここも伏線でしたね。 【スポンサーリンク】 ストレスが溜まる中、鈴木は東京の同じ職場で働いている石丸美弥子に告白されます。 この美弥子は演じる超美人で、誰もがうらやむ存在でした。 しかし、彼女がいるから、と断りました。 それからしばらくは普通に接していましたが、ある日、美弥子と二人で食事に行きました。 そこで、美弥子は鈴木の彼女のことを尋ねます。 美弥子「彼女のこと大切なんだ?」 鈴木「どうだろう。 」 曖昧な返事を返す鈴木に美弥子は、 「好きという気持ちがないのに、自分がいい加減な男だと思いたくない・思われたくないという理由で今の彼女と付き合っているんだったら、それは彼女が可哀想。 」 と述べます。 深い! そして、「あなたにとってそれはイニシエーションなんじゃない?」。 イニシエーションとはという意味。 つまり、自分が成長するため、大人になるための通過点の恋愛、それがイニシエーションラブです。 本当にその通りだと思います。 恋愛は人を成長させます。 というかこれをが言うと説得力ありすぎて怖いです(笑)。 なんだか恋愛の手練れみたいな感じで(笑)。 余談ですがってしたたかな女役が多いですよね。 銭の戦争や、今日恋を始めますとか。 この日以来、鈴木と美弥子は付き合うようになってしまいました。 あちゃ~。 美弥子と繭子の二股生活です。 隔週で静岡に行き、行かない日は美弥子に会う。 最低野郎だな(笑)。 そんなある日、繭子の家にいるとき、何気ない会話の中で、繭子のことを「おい美弥子」と呼んでしまいます。 あの場の凍りつきようったら怖い! 「美弥子って誰?」 当然そう聞き返します。 二股がばれる典型的なやつです。 しかし鈴木は逆に怒ります。 「俺が悪いのかよ!お前はちっとも会いにこねーじゃねーか!」と家の中の物を蹴り倒します。 そして出ていきました。 「俺たち、2か月前にもう終わってたんだよ。 」という言葉を残して。 正直、繭子は何も悪いことはしていませんし、鈴木が変わってしまったように見えます。 完全に環境の変化のせいです。 繭子がかわいそうだと思っていました。 このときは。 その後、繭子から鈴木の元へ、プレゼントしたが宅配便で送られてきました。 美弥子一筋になった鈴木。 ところが、飲み過ぎた夜に美弥子に電話しようとしたところ、間違えて繭子に電話をかけてしまいました。 繭子の声を聞いた鈴木は無言。 電話口からは「たっくん?」と無邪気な声が。 それを聞いた鈴木は急いで電話を切りました。 その出来事がずっと頭から離れない鈴木でしたが、クリスマスイブに美弥子の実家に行くことになりました。 両親とともに食事し、美弥子と二人になったとき、鈴木は抱えていた悩みを打ち明けました。 繭子と別れて何か月も経っているのに、さも自分からの電話を待っていたかのように、「たっくん?」と平然と言ってきたこと、もしかしたら、繭子は別れたと思っていないのかもしれない、と。 そんな馬鹿なことある?と美弥子は信じがたい様子でしたが、鈴木は、 「そういえばクリスマスイブに予約したホテルをキャンセルしたこと繭子には伝えてない。 馬鹿だから、もしかしたらホテルに行ってるかもしれない!」 と言って美弥子の家を飛び出し、車を飛ばして静岡まで向かいました。 取り残された美弥子は、両親とお茶しながら話します。 両親「彼の名前は?鈴木何君だい?」 美弥子「彼は・・・鈴木辰也、辰也よ。 」 ここですべての謎が解けました。 なるほどーーー! ピンと来ない方はもう少し読み進めてください。 静岡のホテルの前に着いた鈴木。 すると繭子が立っているではありませんか。 やっぱりあいつ待ってたのか!とダッシュで駆け寄ります。 すると次の瞬間! 同じく繭子の元へ駆け寄る男と激しく衝突しました。 その男というのが・・・なんとside Aで出てきた鈴木夕樹! どゆこと? ってなりますよね。 最後の5分で全ての謎が解き明かされる! つまり、私たちはside Aを大学生時代のたっくん、side Bは就職してをするたっくんと思い込んでいた訳です。 しかし、side Aのたっくん(鈴木夕樹)と、side Bのたっくん(鈴木辰也)は別人だったのです。 side Aの続きがside Bという時系列で進んでいたのではなく、どっちも1987年の話、つまり、繭子が二股をしていたのです。 さらに言えば、鈴木辰也と付き合う方が早かったのです。 例えば、side Aで合コンのとき、をしていました。 しかし、クリスマスイブではなくしたと言っています。 これはside Bの鈴木辰也が合コン前にプレゼントしたもの。 そして、別れたため、宅配便で返したもの。 だから合コンのときにはあって、クリスマスイブにはなかったのです。 続いてside Bで見た繭子の日焼け。 あれも、side Aの鈴木夕樹たちと一緒に海に行ったから焼けたもの。 繭子の机の上にあったハードカバーの本。 あれもやっぱりside Aで鈴木夕樹に貸してもらったものだったのです。 そりゃあ鈴木辰也が、繭子が買ったものだと勘違いするのも無理はない。 鈴木辰也が貸したものではなく、鈴木夕樹が貸したものだったんですね。 そして極め付けはホテルの予約。 side Aで、ちょうど今キャンセルが出ました、と言われたのは、鈴木辰也がキャンセルしたからだったんです。 鈴木辰也が予約していたところと同じところを予約したため、クリスマスイブに鈴木夕樹と鈴木辰也が鉢合わせしてしまったんですね。 繭子が最初、鈴木夕樹に向かって「タック」と言ったのも鈴木辰也のことをたっくんと呼んでいたからでした。 まさか同じ年の話だったとは(笑)。 これもトリックですよね~。 人間の先入観から1988年以降の話だと勝手に思っていました。 最後の5分でこの解説チックな映像が流れたわけですが、結局、繭子の方が先に二股をしていたわけですね。 でも、この種明かしがあってよかった。 もし、これが普通に進んでいたら、 ああ、遠距離でこんなに人が変わってしまうんだ、繭子可哀想、たっくん最低と、後味悪いものになっていました。 しかし、繭子も二股していた、この事実により、どっちもどっちじゃん!てか騙されてたわ!と笑って終わることができました。 side Aではコミカル、side Bではシリアス、最後の5分はやっぱりコミカル、観終わったあとの楽しさといったら半端なかったです。 予告編の雰囲気はside Bが切り取られていた感じですね。 しか出ていないので、予告編の時点ですでに騙されている(笑)。 原作をよく再現した! 原作を読んだことがある人は、これ、どうやって映像化するんだろうと思ったはずです。 本では、人物の顔が見えないから読者を騙せたわけです。 ですが、映画ではきちんと再現できていました。 原作の最後の2行 「・・・何考えてるの、辰也?」 「何でもない」と僕は答え、追想を振り払って、美弥子の背中をぎゅっと抱き締めた。 これをラスト5分で解説映像にしたんですね。 また、ちゃんと鈴木夕樹が成長したかのようなカットでうまく表現できていました。 ランニングのシーンで変わるという。 ただ、鈴木夕樹がランニングしているということは、をもらった後ということになるので、クリスマスイブの後、つまり、鈴木辰也とぶつかった後ということになります。 てことは繭子は鈴木夕樹との交際を継続したということですよね。 まあ、鈴木辰也は繭子が嫌になり美弥子と付き合い、繭子も鈴木辰也のことが嫌になって鈴木夕樹と付き合ったのだとしたら、特に問題ないですよね。 なんか二人とも二股してて、悪いやつらのように見えますが、よくよく見たら、二人ともけじめをつけて次の恋に移れたので、ハッピーエンドじゃないですか? そして、最初は鈴木夕樹が騙されているように思えましたが、繭子が鈴木夕樹に言っていた気持ちは本当だったみたいですね。 女の人に慣れている男の人が嫌で、鈴木夕樹みたいな純粋で大切にしてくれる人がいい、と、最初は騙し文句に聞こえましたが、これは鈴木辰也との恋愛経験からきた本音だったのでしょう。 てことは、本当に誰も不幸にならないんじゃない? これがイニシエーションラブ! 【スポンサーリンク】 holmes178.

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