オメプラゾール。 オメプラゾール:オメプラール,オメプラゾン

ボノプラザン(タケキャブ)とPPIの違い

オメプラゾール

Key:SUBDBMMJDZJVOS-UHFFFAOYSA-N オメプラゾール Omeprazole は、に属する胃酸抑制薬の一つである。 で オメプラールで株式会社から、 オメプラゾンで株式会社から発売されている。 やなどの治療に使用される。 リスクの高い患者に対して ()を予防するためにも用いられる。 錠剤のほか、で用いられる。 主な副作用は悪心、嘔吐、頭痛、である。 重篤な副作用には、や、およびのリスク増加、胃癌症状隠蔽が挙げられる。 に対する安全性は明らかではない。 オメプラゾールは1979年に発見された。 に収載されている。 「」も参照• 吻合部潰瘍• (NERD)• の除菌の補助(アモキシシリン、クラリスロマイシンとの併用等) 以上が錠剤の適応疾患である。 経口投与不能の、出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍、急性胃粘膜病変、ゾリンジャー・エリソン症候群に対しては、点滴静注を用いる事もできるが、臨床試験で投与期間が7日間を超えた事はない。 ペニシリンにアレルギーがある患者でピロリを除菌する場合には、アモキシシリンの代わりにメトロニダゾールを用いることができる。 ヘリコバクター・ピロリの除菌(オメプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシンの3剤)の臨床試験では53. 注射剤の副作用発現率は臨床試験で1. 重大な副作用は、• ショック、アナフィラキシー• 汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少• 劇症肝炎、肝機能障害 0. 中毒性表皮壊死融解症 Toxic Epidermal Necrolysis:TEN 、皮膚粘膜眼症候群 Stevens-Johnson症候群• 間質性腎炎、急性腎不全• 視力障害、低ナトリウム血症、間質性肺炎、横紋筋融解症、錯乱状態 である。 そのほか、 腸炎()に伴う下痢の再発 、に続発する骨折 、 () が発生する可能性もある。 や の吸収不全が起こる懸念もあるが、サプリメントを摂取していれば問題はならない。 プロトンポンプ阻害薬(PPI)、特にオメプラゾールが使われる様になって以来、 ()が報告される様になった。 PPIの長期間使用と由来の(とは区別される)生成は強く相関しているが、癌の原因とはならず、PPIの中止で回復する。 PPI使用と胃癌発生の相関関係はないが、PPIを使う事で胃癌や他の重篤な消化器疾患の症状が隠されることがある。 妊産婦・授乳婦 [ ] 中にオメプラゾールを用いる事で、児の出生時に大きな有害事象を生ずるリスクが増加するとは示されなかった。 授乳中にオメプラゾールを用いる事で児に副作用が生じるか否かを掘り下げて検討したはないが、ラットでは中に血中濃度の1〜4倍の濃度で移行することが知られている。 通常の使用量であれば安全であろうという資料もある。 相互作用 [ ] 抗HIV薬であると ()は、オメプラゾールの併用で効果が減弱するので 併用禁忌である。 多くの薬剤とを起こす可能性は高いが、その他臨床的に問題となるものは比較的少ない。 最も問題になるものは、オメプラゾール併用時のの活性化減少であろう。 結論は出ていないものの 、この相互作用は服用患者の脳卒中および心臓発作のリスクを増加させ得る。 日本の添付文書では併用注意の項に取り上げられている。 これはオメプラゾールがとのであることが原因である。 クロピドグレルはそれ自体は不活性なであり、一部がCYP2C19で酸化されて活性体に変化する。 CYP2C19の阻害はクロピドグレルの活性化を阻害して、効果を減少させる。 ほとんどのは CYP3A4とで代謝されるので、これらの酵素が阻害されると ()が増大して作用持続時間が長くなる。 そのほか、 CYP3A4で代謝される薬物には、 、 、、、 ()等がある。 これらの薬物の血中濃度はオメプラゾールの併用で増加する。 オメプラゾールは他のPPIと同じくの競合阻害薬である。 胃内の酸性度が低下するので、吸収が酸性環境に依存する薬剤(や)の吸収は減少し、逆に酸に不安定な抗生物質(CYP3A4強力な阻害薬であるなど)の吸収は増加する。 ( Hypericum perforatum )や( Gingko biloba )を摂取するとCYP3A4とCYP2C19が ()されてオメプラゾールの濃度が大きく低下する。 オメプラゾールなどのはの血中濃度を増加させる。 作用機序 [ ] オメプラゾールは選択的不可逆的プロトンポンプ阻害薬である。 オメプラゾールは分泌刺激の有無によらず胃酸の基礎分泌と刺激分泌の双方を阻害する。 阻害効果は経口投与後1時間以内に現れ、2時間以内に効果が最大となり、72時間まで効果が継続する。 オメプラゾール服用中止後、胃酸分泌が元に戻るまでに3〜5日掛かる。 オメプラゾールの服用を始めてから定常状態に達するまでには4日掛かる。 薬物動態 [ ] オメプラゾールは通常3〜6時間以内に小腸から吸収される。 腸溶錠を注射薬と比較した場合のは53. このポンプは食物の存在下その消化を補助している。 そのため、服用する患者は空腹時にコップ1杯の水で服用する様に指導される。 加えて、ほとんどの資料では服用から食事摂取までは30分以上空けることを勧めている (との合剤である速放錠の場合は60分以上 ) が、一部には腸溶錠の場合には食事までの時間を空ける必要がないとする資料もある。 オメプラゾールは主に肝臓に存在する(主にCYP2C19、一部CYP3A4)で完全に代謝される。 代謝産物はが酸化された、還元された、ピリジン環4位のメチル基の体(およびその)である :31。 これらには胃酸抑制作用はない。 投与4日以内に、尿中に8割、糞中に2割が排泄される :32。 オメプラゾール中の硫黄は3配位の四面体構造を持つので、 S - と R -のがある。 オメプラゾールはで、 S -体と R -体の等量混合物である。 壁細胞細管の酸性条件下では、両方の鏡像異性体は分子内転移して光学活性のない分子(と)に変換され(下図参照)、 ()のシステイン残基と結合する :17。 こうして壁細胞からの胃酸分泌が停止する。 S -異性体のみをしたものが新規医薬品()として別に販売されている。 オメプラゾールの R -異性体は でラセミ化して S -異性体へと変化するので、オメプラゾールの S -異性体含量は製剤中の S -異性体の2倍と考えることができる。 このラセミ化はのの一つであるによって生じるが、この酵素は全てのヒトに等量存在するものではない。 0〜2. CYP2C19の表現形を考慮したが成されるべきであるとする研究がいくつかある。 体液中濃度の測定 [ ] 治療のモニタリングや入院時の診断の目的でオメプラゾールの血漿中または血清中濃度が測定される血漿中のオメプラゾール濃度は通常0. 2〜1. オメプラゾールとエソメプラゾールを区別するための鏡像体分離クロマトグラフィーが考案されている。 開発の経緯 [ ] オメプラゾールは米国では ()が1989から販売している。 日本では、1991年1月に胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群について承認を取得し 、2002年4月にヘリコバクター・ピロリ除菌療法の補助について承認を取得し 、2007年5月に非びらん性胃食道逆流症について追加承認を取得した。 米国で2001に特許期間が満了してジェネリック医薬品が出回る様になると、は新薬としてエソメプラゾールを販売し始めた。 1990年、米国の商品名であったLosecがのLasix()と紛らわしいとして、が製薬企業に名称変更を要請し、Prilosecと呼ばれる様になった が、今度はのProzac()と混同されている。 剤形 [ ] オメプラゾール製剤は日本では腸溶錠、注射剤のみである。 外国では錠剤、カプセル剤も販売されている。 米国では注射剤は承認されていない。 吸収前に胃腔の酸性条件で分解されるのを防ぐために多くの経口剤は腸溶剤(腸溶顆粒カプセル剤、腸溶皮膜錠剤等)であり、マルチプルユニットペレットシステム(MUPS) である場合もある。 腸溶皮膜のない速放剤も米国では承認されている。 英国では、小児または嚥下能力の低下した患者(経管投与も含む)用として、未承認の製剤であるが腸溶顆粒懸濁内服液が用いられる事もある。 出典 [ ]• The American Society of Health-System Pharmacists. 2015年12月1日閲覧。 AstraZeneca Pharmaceuticals. 2005. Clinical Drug Investigation 25 6 : 391—9. 伊藤勝昭他『新獣医薬理学 第二版』近代出版、2004年。 EMC 2016年2月10日. 2016年3月29日閲覧。 Robin 2006. Weinheim: Wiley-VCH. World Health Organization 2013年10月. 2014年4月22日閲覧。 Fuccio, L; Minardi, M. ; Zagari, R. ; Grilli, D; Magrini, N; Bazzoli, F 2007. Annals of internal medicine 147 8 : 553—62. 2016年5月13日閲覧。 2016年5月13日閲覧。 2016年5月13日閲覧。 Malfertheiner P, Megraud F, O'Morain C, Bazzoli F, El-Omar E, Graham D, Hunt R, Rokkas T, Vakil N, Kuipers EJ June 2007. Gut 56 6 : 772—81. McTavish D, Buckley MMT, Heel RC 1991. Drugs 42 1 : 138—70. Abou Chakra, CN Jun 2014. PLoS ONE 9 6 : e98400. Yang, Yu-Xiao 2006. JAMA 296 24 : 2947—2953. Yu, Elaine W. 2011. The American Journal of Medicine 124 6 : 519—526. Hess, M. 2012. Neal, Keith; Logan, Richard 2001. Sarzynski, Erin 2011. Digestive diseases and sciences 56 8 : 2349—2353. McColl, Kenneth EL 2009. The American journal of gastroenterology 104: S5—S9. British Journal of Clinical Pharmacology 64 6 : 819—823. Corleto, V. February 2014. Curr Opin Endocrinol Diabetes Obes 21 1 : 3—8. New England Journal of Medicine 363 22 : 2114. 有馬徳行, 西峯秀夫, 衛藤公洋, 松木日出生「14C-Omeprazole のラットにおける吸収,分布および排泄」『薬物動態』第3巻第6号、1988年、 723-738頁。 2015年12月1日閲覧。 Fitzakerley, Janet. University of Minnesota Medical School Duluth, 5 Jan. 2014. Web. 18 Apr. 2014. CMS Medicaid Integrity Program, Aug. 2013. Web. 18 Apr. 2014. Douglas, I. ; Evans, S. ; Hingorani, A. ; Grosso, A. ; Timmis, A; Hemingway, H; Smeeth, L 2012. BMJ 345: e4388. Focks, J. ; Brouwer, M. ; Van Oijen, M. ; Lanas, A. ; Bhatt, D. ; Verheugt, F. 2012. Heart 99 8 : 520. Shirasaka, Y; Sager, J. ; Lutz, J. ; Davis, C; Isoherranen, N July 2013. Drug Metab. Dispos. Ncbi. nlm. nih. gov 41 7 : 1414—24. Lau WC, Gurbel PA March 2009. CMAJ 180 7 : 699—700. Norgard NB, Mathews KD, Wall GC July 2009. Ann Pharmacother 43 7 : 1266—1274. Torkamani, Ali. Medscape. com. 2016年5月13日閲覧。 Daly AK, King BP May 2003. Pharmacogenetics 13 5 : 247—52. Aliment Pharmacol Ther 14 8 : 963—978. Pauli-Magnus C, Rekersbrink S, Klotz U, Fromm MF December 2001. Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol 364 6 : 551—557. Izzo, AA; Ernst, E 2009. Drugs 69 13 : 1777—1798. Martindale: The Complete Drug Reference. Pharmaceutical Press 2014年1月6日. 2014年4月12日閲覧。 Drugbank. 2014年2月24日閲覧。 India: Dr. Reddy's Laboratories Limited. Revised: 0613• Scand J Gastroenterol Suppl 118: 99-104. Katz, PO; Gerson, LB; Vela, MF 2013. Am J Gastroenterol 108 3 : 308—28. Retrieved 27 February 2014• 2010年11月11日閲覧。 Drugs. com. 2010年11月11日閲覧。 rxlist. com. 2010年11月11日閲覧。 MIMS USA. Retrieved 20 December 2009. [ — ]• 2016年5月15日閲覧。 静岡県立大学薬学部・薬学研究院. 2016年5月15日閲覧。 YAKU-TIK ~薬学まとめました~. 2016年5月15日閲覧。 AstraZeneca Pharmaceuticals. Furuta T, Shirai N, Sugimoto M, Nakamura A, Hishida A, Ishizaki T Jun 2005. Drug Metab Pharmacokinet 20 3 : 153—67. Baselt RC, Disposition of Toxic Drugs and Chemicals in Man, 8th edition, Biomedical Publications, Foster City, CA, 2008, pp. 1146—7. 2016年5月15日閲覧。 2016年5月15日閲覧。 () 29 6 : 25—7. astamuse. 2016年5月15日閲覧。 ekouhou. net 2009年7月2日. 2016年5月15日閲覧。 Aubert, J. , CHRIS JJ Mulder, and K. SelfCare Journal 2 2011 : 0-0. Santarus. , 4 Dec. 2009. Web. 18 Apr. 2014. 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。

次の

オメプラゾール錠20mg「日医工」の効果・用法・副作用

オメプラゾール

胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用います。 けれど、胃壁が弱っていると、胃粘膜を傷つけ胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなりかねません。 また、胃酸が逆流すると、食道を荒らし ひどい胸焼けを起こしたりします。 このお薬は、酸分泌抑制薬です。 胃酸の分泌を強力におさえ、胃酸の悪い影響をなくします。 結果的に、胃潰瘍や逆流性食道炎の治りがよくなり、胃痛や胸焼けもやわらぎます。 アスピリンや鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が原因の胃潰瘍にも有効です。 この場合、他の2種類の抗生物質と併用します。 この薬で胃酸を少なくすると、胃内での抗生物質の効き目がよくなり、除菌成功率が高まるのです。 このような作用機序からプロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプインヒビター:PPI)と呼ばれています。 国内初のプロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプインヒビター:PPI)です。 この系統は、他のどの薬よりも、強力に胃酸の分泌をおさえます。 難治性の潰瘍にも優れた効果を発揮することから、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に第一選択されることが多くなりました。• 国内外で広く使われ、使用実績が豊富です。 注意 【診察で】• 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。• 別の薬を使用している場合は、その薬を医師に教えてください。 【注意する人】 肝臓の働きが悪いと、この薬の血中濃度が上昇しやすいです。 肝臓病のある人、高齢の人は副作用の発現に注意するなど慎重に用いるようにします。 【飲み合わせ・食べ合わせ】• 胃酸減少により、他の薬の吸収に影響することがあります。 とくに抗エイズウイルス薬のアタザナビル(レイアタッツ)またはリルピビリン(エジュラント)とはいっしょに飲めません。 これらの吸収が低下し、作用が減弱するおそれがあるためです。 原則、エイズの薬を優先するようにします。• 禁止ではありませんが、併用薬の作用を弱める例として、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)、抗悪性腫瘍薬のゲフィチニブ(イレッサ)やニロチニブ(タシグナ)、エルロチニブ(タルセバ)、あるいは抗血栓薬のクロピドグレル(プラビックス)などがあげられます。• 逆に、併用薬の血中濃度を上昇させ、その作用を強めるおそれがあります。 たとえば、安定薬のジアゼパム(セルシン)、抗てんかん薬のフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、抗血栓薬のシロスタゾール(プレタール)やワルファリン(ワーファリン)、免疫抑制薬のタクロリムス(プログラフ)、メトトレキサート(メソトレキセート、リウマトレックス)、強心薬のジゴキシン(ジゴシン)やメチルジゴキシン(ラニラピッド)、これらとの併用は慎重におこないます。• この薬の血中濃度が上昇する可能性もあります。 抗真菌薬のボリコナゾール(ブイフェンド)と併用するときなど注意が必要です。• セイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。 この薬の作用を弱めるおそれがあります。 【使用にあたり】• 決められた飲み方を守ってください。 症状や治療目的によって飲み方が違います。• 噛んだり砕いたりしないで、そのまま多めの水で飲んでください。 腸で溶ける工夫がされている腸溶錠のためです。• 作用が強く治りが早いこともあり、胃潰瘍と十二指腸潰瘍では投与期間が6〜8週間までと制限されています。 このため、いったん止めて、別の酸分泌抑制薬のH2受容体拮抗薬などに変更することがあります。• 再発を繰り返す逆流性食道炎など、症状によっては継続して飲み続ける必要があります。 保険適用上は微妙ですが、胃潰瘍においても少量を維持療法として続けることがあるかもしれません。• ピロリ菌の除菌には、他の2種類の抗生物質とともに7日間服用します。 この薬と併用することで、除菌成功率が高まります。 【検査】 長く続けるときは、定期的に血液や肝機能、腎機能の検査をおこないます。 【備考】 胃潰瘍の多くは、胃に住みつくピロリ菌が原因。 ピロリ菌陽性ならば、除菌療法が最優先です。 除菌に成功すれば、難治性の潰瘍でも たいてい完治できます。 もう一つの原因として意外と多いのが、鎮痛薬によるものです(NSAIDs潰瘍)。 この場合、鎮痛薬の中止を原則としますが、長期服用時の再発予防にはプロトンポンプ阻害薬が有用です(この薬は適用外)。 効能 【効能A】 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群 【効能B】 逆流性食道炎 【効能C】 非びらん性胃食道逆流症(錠10mgのみ) 【効能D】 下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎• 注意1:進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター・ピロリ除菌治療の有効性は確立していない。• 注意2:特発性血小板減少性紫斑病に対しては、ガイドライン等を参照し、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療が適切と判断される症例にのみ除菌治療を行うこと。• 注意3:早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は確立していない。• 注意4:ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる際には、ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認すること。 用法 【効能A】 通常、成人はオメプラゾールとして1日1回20mgを経口服用する。 なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの服用とする。 【効能B】 通常、成人はオメプラゾールとして1日1回20mgを経口服用する。 なお、通常、8週間までの服用とする。 さらに再発、再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10〜20mgを経口服用する。 【効能C】 通常、成人はオメプラゾールとして1日1回10mgを経口服用する。 なお、通常、4週間までの服用する。 【効能D】 通常、成人はオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリンとして1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口服用する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。 ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン及びクラリスロマイシンの3剤服用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人はオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリンとして1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口服用する。 医師の指示を必ずお守りください。 副作用 副作用は少ないほうです。 人によっては、肝機能値に異常があらわれたり、頭痛やめまい、軟便や下痢がみられます。 ピロリ菌の除菌治療で、ひどい下痢が続くようでしたら 医師に連絡してください。 特異な副作用として、白血球や血小板が減少する血液障害が知られています。 そのほか、肝障害、腎炎、皮膚障害などの報告もあります。 これらは きわめてまれな副作用ですが、念のため定期的に検査をおこなえば安心です。 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください• アナフィラキシー・ショック..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、冷汗、顔が白くなる、手足のしびれ、脈が弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。• 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。• 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。• 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。• 視力障害..視力が落ちる。• 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。• 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。• 横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。• せん妄、錯乱..もうろう状態、非現実な体験、異常な言動、混乱・興奮、取り乱す。 【その他】• 軟便、下痢、便秘、味覚異常• 発疹、肝機能値の異常• いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。 まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。

次の

オメプラゾールの効果と副作用!配合変化やフラッシュの注意点も

オメプラゾール

1.オメプラゾールの特徴 まずはオメプラゾールの特徴について、かんたんに紹介します。 オメプラゾールは 胃酸の分泌を抑えるお薬になります。 オメプラゾールは 胃酸を分泌する「プロトンポンプ」のはたらきをブロックする作用を持つため、「プロトンポンプ阻害薬」とも呼ばれています。 プロトンポンプ阻害薬には胃酸の分泌を強力に抑える作用を持ちます。 そのため現在の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療においてまず用いられる第一選択のお薬となります。 デメリットとしては、• 効果発現までにやや時間がかかること• 夜間の胃酸分泌抑制効果が弱い事• 投与日数の制限があること などがあります。 一方で、胃酸の分泌を抑えるお薬にはH2ブロッカーと呼ばれるものもあります。 H2ブロッカーは胃酸を抑える強さはPPIにはかなわないものの、即効性・夜間の効きなどはPPIよりも優れ、また投与日数制限もないというメリットがあります。 状況によってはPPIとH2ブロッカーが使い分けられていますが、全体的な効果としてはH2ブロッカーの方が弱めであるため、胃潰瘍の治療などにはまずはPPIから用いることが一般的です。 また近年では「カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)」と呼ばれる、新しいタイプのPPIも登場しています(参照)。 このPPIは即効性、持続性があり、効きの個人差も少ないと考えられており、オメプラゾールなどの従来のPPIの弱点を補ったPPIとして注目されています。 オメプラゾールは副作用の頻度自体は少なくありませんが、ほとんどが便秘などの軽めの副作用であり、安全性も高いと考えられています。 またオメプラゾールはジェネリック医薬品であり薬価が安いのもメリットです。 PPIは薬価が高いものも多いため、ジェネリックを選択すると経済的負担が大分減ります。 以上からオメプラゾールの特徴として次のようなことが挙げられます。 【オメプラゾールの特徴】 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.オメプラゾールはどんな疾患に用いるのか オメプラゾールはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 胃に潰瘍が生じていると、本来であれば胃に入ってきたばい菌をやっつけるために分泌されている胃酸が、潰瘍部を刺激してしまい、傷の治りが遅くなってしまいます。 このような場合は、胃酸の分泌を弱めてあげた方が潰瘍は早く治ります。 また、胃潰瘍を生じる可能性がある薬物(アスピリン、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)など)を長期服用している方が、胃潰瘍を起こさないために予防的に投与することもあります。 Zollinger-Ellison症候群は難しい名前の病気ですが、ガストリンというホルモンを分泌する腫瘍が出来てしまう疾患です。 ガストリンも胃酸を分泌させるはたらきがあるため、胃酸の分泌を抑えるPPIは効果を示します。 ただし腫瘍ですので原則は手術になります。 オメプラゾールのような胃酸の分泌を抑えるようなお薬は、ピロリ菌の除菌に用いられることもあります。 オメプラゾールは胃酸の分泌を抑えるだけでピロリ菌をやっつける作用はないため、通常はオメプラゾールと抗生物質を併用した治療が行われます。 オメプラゾールは胃内の酸性度を下げることによって、抗生物質がよりしっかりと胃内でピロリ菌に対する殺菌効果を発揮できるように補助するはたらきがあると考えられています。 オメプラゾールはジェネリックであるため有効性についての詳しい調査は行われていませんが、先発品の「オメプラール」の有効率は、• 胃潰瘍への有効率は98. 十二指腸潰瘍への有効率は99. 吻合部潰瘍への有効率は96. 逆流性食道炎への有効率は94. ヘリコバクター・ピロリ菌除去への有効率は81. このような胃腸系疾患に対して高い効果を示します。 3.オメプラゾールにはどのような作用があるのか オメプラゾールは主に胃酸の分泌を抑えることで胃を守る作用があります。 これはどのような作用機序になっているのでしょうか。 オメプラゾールの主な作用について詳しく紹介します。 オメプラゾールをはじめとしたプロトンポンプ阻害薬(PPI は、胃薬なのに胃内で胃酸に触れると失活(作用が無くなってしまう)というちょっと困った特徴があります。 そのためPPIは胃では溶けず、腸で溶けて体内に吸収されるように作られています。 オメプラゾールは「腸溶錠」という種類の剤型ですが、これは「腸で溶けて吸収される」という意味になります。 酸を分泌する「プロトンポンプ」に直接作用するため、その効果は強力です。 しかし腸で吸収されてそこから胃に到達しやっと効果を発揮するため、即効性にはやや欠け、効果を得るまでに時間がかかるという欠点があります。 胃は胃酸で酸性に保たれているため(pH1~2)、普通の細菌は胃内で生きる事は出来ません。 しかしピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌する事によって胃内で生存できてしまうのです。 アンモニアはアルカリ性ですので、胃酸を中和するはたらきがあるのです。 ピロリ菌は、• 胃潰瘍、十二指腸潰瘍• 胃がん• 胃MALTリンパ腫• 特発性血小板減少性紫斑病 など様々な疾患の原因となります。 そのためピロリ菌の感染が分かったら、除菌を行う必要があります。 除菌は抗生剤(細菌をやっつけるお薬)によって行われますが、胃内の除菌を行う際は、胃内のpHを下げ、なるべく酸性度を弱めた方が除菌効率が高くなる事が分かっています。 そのため、ピロリ菌の除菌を行う際は抗生剤投与に加えて、胃酸の分泌を抑えるPPIが用いられます。 実際、抗生剤にPPIを併用する事でピロリ菌の除菌率が高まる事が確認されており、現在ピロリ菌の除菌にはオメプラゾールのようなPPIが必ず併用されます。 スポンサーリンク 4.オメプラゾールの副作用 オメプラゾールはジェネリック医薬品であるため副作用発生率の詳しい調査は行われてません。 しかし先発品の「オメプラール」「オメプラゾン」においては副作用発生率は1. 86~8. 5% ピロリ菌除菌の補助に用いた際は53. 2% 前後と報告されており、オメプラゾールも同程度だと考えられます。 生じうる副作用の多くは、• 下痢・軟便• 味覚異常 などで重篤なものではありません。 全体的な安全性は高いと考えてよいでしょう。 また検査値異常として、• 白血球減少• BUN上昇 などが報告されています。 長期的にオメプラゾールを使用する場合は、定期的に血液検査等を行うのが望ましいと言えます。 稀ですが重篤な副作用の報告もあり、• ショック、アナフィラキシー• 汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、 血小板減少• 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全• 中毒性表皮壊死融解症 TEN 、皮膚粘膜眼症候群(SJS)• 視力障害• 間質性腎炎• 急性腎不全• 低ナトリウム血症• 間質性肺炎• 横紋筋融解症• 錯乱状態 が報告されています。 臨床で見かける事は滅多にありませんが、一応の注意は必要です。 5.オメプラゾールの用法・用量と剤形 オメプラゾールは、 オメプラゾール錠 10mg オメプラゾール錠 20mg の2剤型があります。 オメプラゾールの使い方は、用いる疾患によって異なってきます。 【胃潰瘍、吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍、Zollinger-Ellison症候群】 通常成人には1日1回20mgを経口投与する。 なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。 【逆流性食道炎】 通常成人には1日1回20mgを経口投与する。 なお、通常8週間までの投与とする。 さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1日1回10~20mgを経口投与する。 【非びらん性胃食道逆流症】 通常成人には1日1回10mgを経口投与する。 なお、通常4週間までの投与とする。 【ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助】 通常成人にオメプラゾール(オメプラゾール)として1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。 ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 となっています。 他のPPIでも同じですが、投与日数に上限がある使い方が多いため、注意が必要です。 6.H2ブロッカーとPPIの違い オメプラゾールはPPI(プロトンポンプ阻害薬)に属しますが、同じように胃酸の分泌を抑えるものとしてH2ブロッカーもあります。 「H2ブロッカーとPPIはどのような違いがあるのか」というのは、患者さんからも多い質問です。 H2ブロッカーは胃壁のヒスタミン2 H2 受容体をブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持つお薬です。 代表的なものに、「ガスター(一般名:ファモチジン)」「プロテカジン(一般名:ラフチジン)」「ザンタック(一般名:ラニチジン)」などがあります。 一方でPPIは、プロトンポンプという胃酸を分泌するポンプを直接ブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持ちます。 この2つはどう違うのでしょうか。 まず強さとしては、PPIの方が強力です。 その理由はPPIの方が胃酸を分泌する部位であるプロトンポンプを直接的にブロックするためです。 一方でH2ブロッカーはH2受容体をブロックすることにより、間接的に胃酸の分泌を抑えるため、その強さはPPIよりは弱くなります。 そのため、急性期の胃潰瘍などではまずはPPIを使うことが多くなっています。 しかし即効性で言えば、H2ブロッカーの方が速く効きます。 おおよそですが、H2ブロッカーは効くまでに約2~3時間、PPIは約5~6時間ほどと言われています。 また効く時間帯にも特徴があり、PPIは主に日中の胃酸分泌を強く抑え、H2ブロッカーは主に夜間の胃酸分泌を強く抑えると言われています。 保険的な話になってしまうのですが、PPIは投与制限がかけられているものも多く(4週間までしか投与してはいけませんよ、など)、長くは使えないものも少なくありません。 一方でH2ブロッカーは投与制限のない使い方がほとんどです。 そのため胃潰瘍の治療では、まずは効果の高いPPIから初めて、保険が通らなくなる時期が来たらH2ブロッカーに切り替えるというのが良く行われている方法になります。 7.オメプラゾールが向いている人は? 以上から考えて、オメプラゾールが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 オメプラゾールの特徴をおさらいすると、 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い というものでした。 オメプラゾールは代表的なPPIの1つで、胃潰瘍・逆流性食道炎などを始め、ピロリ菌の除菌にも良く用いられています。 先発品の「オメプラール」は世界で一番初めに発売されたPPIであり、PPIの基本形と言っても良いお薬です。 強力に胃酸の分泌を抑えてくれるオメプラゾールは、症状がひどい急性期にまず用いるお薬として向いています。 一方で、効果発現までにやや時間がかかること、夜間の効果が不十分であることから、即効性が欲しい時や夜間の酸を抑えたい時にはH2ブロッカーを用いた方が良い場合もあります。 またオメプラゾールをはじめとしたPPIには投与制限があるものも多いため、漫然と用いることはできません。 適切な時期が来たら服薬終了するか、H2ブロッカーに切り替えるなどが必要になります。 オメプラゾールはジェネリックであるのも大きなメリットです。 2016年現在、オメプラゾールの薬価は先発品の「オメプラール」と比べて半額程度になっています。 PPIは薬価の高いお薬であるため、それが半額になると経済的負担は大きく軽減します。 カテゴリー• 247•

次の