アングロ サクソン 人。 アングロ・サクソン人

アングロ・サクソン人

アングロ サクソン 人

ゲルマン民族の大移動とアングロ・サクソンの渡来• 4—6世紀にヨーロッパで生じた大規模な民族移動• 「375年,北東アジアから北海の北に入り込んでいたフン族が東ゴート族の国を征服すると,西ゴート族はドナウ川を越えてローマ帝国領内へ移動し,バルカン,イタリア,南フランスをへてイベリア半島に落ち着いた.その影響を受けて,他の多くのゲルマン部族も移動を開始し,西ローマ帝国内には,西ゴート王国,ヴァンダル王国,ブルグント王国,フランク王国,東ゴート王国,ランゴバルド王国などのゲルマン人諸国家が建てられた.この大きな動きのなかで,西ローマ帝国が滅び,西ヨーロッパはゲルマン的要素を強く帯びることになったのである.」(『世界史小辞典』「民族移動」の項より)• アングロ・サクソンの渡来に関する略年表 前55—54年 のブリタニア遠征 43年 ローマ皇帝クラウディウスのブリタニア侵攻 61年 イケニ族の女王の反乱 122—132年 ハドリアヌスの長城の建造 140年頃 アントニヌスの長城の建造(しかし,60年後に放棄) 2世紀末 ロンドンが中心都市として発達し,街道も整備される 306年 ブリタニアで即位した,帝国の再編へ 4世紀半ば キリスト教の伝来,ヨークとロンドンに司教座 406年 大陸のゲルマン諸部族,ライン川を超えてガリアへ侵入 410年 ローマ,ブリタニアから撤退 5—6世紀 西ゲルマン語群の諸民族,ブリテン島へ段階的に移住・定住 449年 の伝統的な年代 461年 聖パトリックのアイルランド布教 563年 コルンバ,アイオナに修道院創設 6世紀末 の成立 597年 聖アウグスティヌス,キリスト教宣教のために教皇グレゴリウス1世によってローマからケント王国へ派遣される 664年 ウィットビーの宗教会議でローマキリスト教の優位が認められる 「イングランド」「イングリッシュ」「アングロ・サクソン」の名称• 渡来してきたアングル人,サクソン人,ジュート人等の西ゲルマン諸民族とその土地は,初期はまとめて Saxones, Saxonia と他称された• 6世紀後半から,Angli, Anglia の名で呼ばれるように(cf. 言語の自称は当初から「アングル人」に基づく Englisc• Engla land のほか Engle land, Englene londe, Engle lond, Engelond, Ingland なども• 8世紀中,ラテン語で Angli Saxones (アングル系のサクソン人たち)が現われる(cf. 大陸に残った「従来のサクソン人」との区別)• したがって,「アングロ・サクソン」は本来は「アングル人とサクソン人」の意ではない(cf. 「グレートブリテン」「レッサーパンダ」 )• English, England の語頭母音(字)の謎 2. 古英語の語彙• 古英語期の写本に含まれる語数は約300万語で,文献数は約2000点ほど• この量は,ノルマン征服以降の約200年間に書かれた中英語の資料よりも少ない• とくに850年以前の資料で残っているものは,4つのテキストと35ほどの法律文書・勅許上などの短い公的文書が大半• 古英詩での最頻1,000語のうち,半数を少々超えるほどの語しか現代に残っていない• 古英語にあった強変化(不規則)動詞,約270個の行方 複合 compounding と派生 derivation• 複合:独立した語を2つ(以上)つなぎ合わせる語形成• 派生:独立した語に接辞(非独立要素)を付加する語形成• derivatives:• genge n. , sb. - genge f. , sb. - genga m. , sb. genge adj. - gengel sb. compounds with verbal first constituent, i. gengan wk. 古ノルド語形容詞 heill: hail, hail from, hail fellow, wassail• 「自明の」複合語• 奇抜かつ豊かな発想に基づいた要素の組み合わせにより詩的表現を作り出す語形成• Beowulf にみられる「王」を表わす数々の類義語• bealdor, masc. brego, masc. folccyning, masc. folctoga, masc. goldwine, masc. hildfruma, masc. mondryhten, masc. wine, masc. winedryhten, masc. woroldcyning, masc. kenning と枕詞 此處に whale-road といふ言葉でありますが,吾々の國には枕詞といふものがあつて,例へば「あしびきの山鳥」「たらちねの父母」といふ様に申します.丁度此の枕詞が之に似て居ります.「たらちねの父母」といふ言葉の代りに,お終ひには「たらちね」だけですませ,枕詞の中に父母という意味がある様になつて來ました.それから「いさなとり」,是は海の枕言葉でありますが,「いさな」とは鯨のことらしい,whale-road と「いさなとり」といふ枕詞と大變似て居ります.吾々の國の文學でさういふ枕詞を使つた時代は平安朝で一應お終ひになりました.平安朝といふ非常に爛熟した時代でお終ひになりましたが,文化の爛熟といふことと修飾した言葉を無暗に使つて喜ぶことと関係があるのではないかと思ひます.でセルマの歌なんか頗る感情的な,形容詞的な歌でありますが,實質的なことをいはないで無暗に形容詞でもつて人の心を掻き立てる様な演説がある時代が現はれると,其の國はそろそろお終ひだと思つて良いかも知れない.文學に使はれる言葉とその國の文化との關係といふものは一つの注意すべき問題であると思ふのであります.(福原,p. 70) 古英語語彙だけで構成された現代英語文• そのまま読める文• Harold is swift. His hand is strong and his word grim. Is his inn open? His cornbin is full and his song is writen. His bed is under him. なんとか読める(かもしれない)文• 偽装複合語 disguised compound• もともとは複合語だったが,短縮するなどして複合語と認識されなくなったもの• 具体例 ,• 大塚 高信,中島 文雄 監修 『新英語学辞典』 研究社,1987年.• 世界史小辞典編集委員会(編)『世界史小辞典』改訂新版 山川出版社,2004年.• 中尾 俊夫,寺島 廸子 『英語史入門』 大修館書店,1988年.207頁.• 福原 麟太郎 『英文学入門』 河出書房,1951年.• Baker, Peter S. Introduction to Old English. 3rd ed. Malden, MA: Wiley-Blackwell, 2012. Brinton, Laurel J. and Leslie K. Arnovick. The English Language: A Linguistic History. Oxford: OUP, 2006. Cassidy, Frederic G and Richard N. Ringer, eds. 3rd ed. New York: Holt, Rinehart and Winston, 1971. Culpeper, Jonathan. History of English. 2nd ed. London: Routledge, 2005. Gelderen, Elly van. A History of the English Language. Amsterdam, John Benjamins, 2006. Leitner, Gerhard. Philip Strazny. New York: Fitzroy Dearborn, 2005. 288—94. Mitchell, Bruce and Fred C. Robinson. A Guide to Old English. 8th ed. Malden, MA: Wiley-Blackwell, 2012. Smith, Jeremy J. Essentials of Early English. 2nd ed. London: Routledge, 2005. 補遺: Anglo-Saxon Chronicle の449年の記述 Anno 449. Anno 449. In this year [lit. here] Martianus and Valentinus succeeded to [lit. received] kingship, and ruled seven years. And in their days Hengest and Horsa, invited by Vortigern, king of [the] Britons, came to Britain at the place which is called Ebbsfeet, first as a help to [the] Britons, but they afterwards fought against them. The king commanded them to fight against [the] Picts; and they did so, and had victory wherever they came. Then they sent to Angeln, and told them to send more help. They then sent to them more help. Then the men came from three tribes in Germany: from [the] Old Saxons, from [the] Angles, from [the] Jutes.

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アングル人

アングロ サクソン 人

この記事でわかること• アングロサクソンとは何か? アングロサクソンとは何か?についてくわしく見ていきましょう。 もともとはヨーロッパ大陸のエルベ川下流域・北海沿岸に住んでいましたが、ゲルマン人の大移動のころ(3世紀~5世紀)、海を超えてブリテン島に侵入し、もともと住んでいた先住民のケルト人を征服したのです。 ケルト人を征服したアングロサクソン人は、その後にアングロサクソン七王国を建国し、その後もブリテン島に住み着くことになります(現代のイギリスの発祥です) イギリスからは後にアメリカが分離して独立することになりますから、現在のアメリカ人の多くもアングロサクソン人にルーツを持っていることになりますね。 なので、「アングロサクソン系」というと、アングル族の国出身ということで、アングロサクソンにルーツを持つ人=イギリス系の白人ということになります。 そのため、ブリテン島はアングル族の国=「アングルのランド」=「イングランド」となったのです。 [ad co-1] アングロサクソン系の人々は分離した後、7つの王国になっていった アングロサクソン系の人々は、ブリテン島に渡って、先住民のケルト人を征服し、同化させながら各地に定着していきました。 後に、ブリテン島に渡ったアングロサクソン系の人々は、サクソン人・アングル人・ジュート人などいくつかの部族に分裂し、それぞれの部族が7世紀には7つの王国にまとまっていったのです。 この7つ王国は「七王国」=ヘプターキーと呼ばれます。 アングロサクソンの歴史については、次の項目でくわしく紹介します。 [ad co-1] アングロサクソン七王国とは? アングロサクソン人がブリテン島に渡って各地に定着していった結果、ブリテン島には7つの王国ができました。 これがアングロサクソン王国で、7つの国があったことからアングロサクソン七王国(ヘプターキー)と呼ばれています。 ヘプターキーとは、古代ギリシャ語の数詞で7を指す「ヘプタ」と国を指す「アーキー」という2つの語を組み合わせた造語です。 以下では、アングロサクソンの歴史的経緯を踏まえた上で、現在に残るアングロ・サクソンの意味をわかりやすく解説していきます。 [ad co-1] 現代ではどのような立場か 現在では、英語を公用語としている白人中心の先進国、イギリス・アメリカ合衆国・オーストラリア・ニュージーランドがアングロサクソン諸国と呼ばれます。 もともとアングロサクソン人は現在のイングランドに住んでいました。 そのときに彼らが話していた言葉が古英語と呼ばれる英語です。 そして、その古英語を話していたアングロサクソン人が、歴史的経緯を経て、アメリカ大陸・オーストラリア大陸・ニュージーランドへと広がっていきました。 その結果、アングロサクソン系の国々では英語が話されているのです。 ただし、英語という言語がアングロサクソン人に由来しているだけで、現在のアングロサクソン諸国は、実際の歴史的あるいは血筋的なつながりはほとんどありません。 [ad co-1] アングロサクソンと資本主義 上で説明したように、アングロサクソンという言葉は、現在は「欧米の主流派の白人たち」という意味で使われることがあります。 欧米の中心であるイギリス・アメリカ合衆国・カナダといった国々は、資本主義を採用している国ですね。 そのため、「アングロサクソン」というと、「資本主義を信奉している、欧米の白人国家」というようなニュアンスを伝える言葉ともいえます。 [ad co-1] アングロサクソン型企業統治について 日本ではビジネスを始めるというときには、まず銀行から経営に必要なお金を借りる場合が多いですよね。 一方で、欧米を中心とするアングロサクソン型企業では、経営に必要なお金は銀行から借りるのではなく、投資をしようと考えている一般個人から出資してもらう傾向があります。 一般個人から出資してもらうとはいっても、ボランティアでお金を出してくれる人を集めるわけではありません。 出資をしてくれる一般個人は、会社に投資する(お金を預ける)ことによって、自分の利益を得ようとしているのです。 そのため、投資を受けたアングロサクソン型企業は会社に投資してくれた個人の利益のために活動しなければなりません。 こういった考え方のことを、アングロサクソン型企業統治と呼ぶことがあります。 [ad co-1] アングロサクソン型企業では、株主の利益が重要視される このような理由から、アングロサクソン型企業は会社に投資してくれた個人の利益を高めることを目指す傾向があります。 その結果として、アングロサクソン型企業では、会社の経営者を株主の利益のためにいかに行動させるかが重視されるようになるのです。

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アングロサクソン人の特徴|人種・言語・歴史・宗教など

アングロ サクソン 人

この記事はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2010年10月) アングロ・サクソン人(アングロ・サクソンじん、Anglo-Saxons)は、頃、現在のドイツ北岸から南部に侵入してきた 、 、 の系の3つの部族の総称である。 この中でアングル人が、としての基礎を築いたため、現在も英米などの英語圏白人をアングロ・サクソン人と呼ぶこともある。 このようにドイツ起源の民族であるが、現在のドイツ圏の国民をアングロ・サクソン人と呼ぶことは原則ない。 ただし、ザクセン王国は20世紀初頭までドイツ帝国内に存続しており、現在も州名などに残っているため、ドイツの地域住民としてのザクセン人(サクソン人)という名称は今も用いられる。 西暦400年代のからへの移住。 Jutes: Angles: Saxons: を・とする主流派のである、、、、 (稀にとを含む) [ ]をアングロ・サクソン諸国と呼ぶ。 しかし、がアングロ・サクソン人に由来しているだけで、的なアングロ・サクソン人とのアングロ・サクソン諸国には的な関係が薄い(との違いと同じ)。 アングロ・サクソン人の故地と見なされるイングランドでさえ、やなどの沿岸地域にルーツを持つや、の原住民である()などの多様なが入り混じって形成された国家である。 当のアングロサクソン諸国では一般にあまり用いられておらず、自分たちがアングロサクソン人であるという意識も乏しい。なお、イングランドに先立つ故地であるドイツでは、アングル人という呼び方は現在殆ど行われておらず、サクソン人(ザクセン人)という呼び方は残っているものの、少なくともアングロ・サクソンと繋げて呼んだ場合、ドイツ人とは別個の集団と考えるのが通常であり、ほぼ語源発祥の地というにとどまる。 用法 主にやで用いられることが多い。 アングロ・サクソン諸国は独特のやを形成しており、古くからの対象となってきた(等)。 また、の進展とその反発により、アングロ・サクソン諸国を「特殊」な国々と規定するために、様々な比較考証が行われてきた。 以下はその代表的なものである。 体系における• における• の研究による型• におけるベース型• 福祉レジーム論における型• とそれを元にした.

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