さび と まこ も。 #さびまこ 【さびまこ】ふたりとくちびる

さびまこの子供に転生した?!

さび と まこ も

熟れたりんごのように真っ赤な彼女の頬をそっと撫でる。 可哀想に、呼吸が上手くできず、目が涙で潤んでいる。 僅かにきつく結われた瞼のせいで、長いまつ毛が強調された。 少しだけ触れ合う唇の角度を、変えてやる。 はぁっ……。 そう一瞬の休息を、彼女は堪能する。 そして、また唇に食らいつくと、可愛らしく背中に回された手に力が篭もる。 あっだめだ。 そう思った時事の発端が走馬灯のように思い起こされた。 ゼミのプレゼンが再来週に控えており、参考文献を見ながらまず自分の疑問点をまとめていた。 ルーズリーフに文字を書きなぐる。 参考文献に付けた付箋を目印に、錆兎は読み進める。 ピーンポーン インターホンの音が鳴る。 錆兎は時計を見た。 21時52分。 そう言えばと、思い出して錆兎は急いで玄関に向かう。 今日、真菰はゼミ仲間と飲み会に行っていた。 飲み終わって帰ってきたのだろう。 迎えに行くと言っていたが、思ったより早かった。 スマホに連絡でも入っていたか確かめるが何も無い。 しまったなと思いながら錆兎は玄関の扉を開ける。 ドアに隙間ができた途端、白い手がにゅっと入り込んできた。 彼女は扉の間を縫って、すっと身体を入り込ませる。 そして扉が開ききる前に、錆兎の首に腕が絡む。 わっと小さい驚きの声を上げると同時に、扉はバタンと音を立てて閉じた。 「かえってきたよ〜」 いつもより上機嫌の真菰が、錆兎の頬に自分の頬をすりすり、擦り寄せていた。 かと思うとちゅっちゅと、小鳥がついばむような可愛らしいキスが頬に落ちる。 錆兎は大きくため息を吐く。 眉間に皺を寄せて、左手で皺になった所を揉んだ。 「酒臭いな」 「ちょっと、のまなきゃいけなかったの」 明らかに飲みすぎだ。 錆兎と二人だけの飲みでは、こんなことにはならない。 誰がこんなに、と錆兎は心配になった。 そして帰って来れるだけの意識があってよかったとも思う。 そんな錆兎をよそに、真菰は頬擦りをしている。 上機嫌にふふ、と笑っていた。 錆兎はまた大きくため息。 玄関の鍵に手を伸ばして、がちゃんと音を立て、扉が閉まったことを確認する。 「真菰。 もう寝ろ。 部屋に行こう」 抱きついている真菰の脇と腰に手を添え、錆兎はひょいっと横抱きにして、真菰の部屋に向かう。 「やだやだ、さびとといる」 舌っ足らずに彼女は、錆兎の提案を拒絶する。 ぎゅっと首に回していた手できつくしがみついた。 ぎゅっと2人の距離は完全にゼロになる。 可愛らしいと思うが、正直明日の真菰を思うと、心配でならない。 錆兎ははいはい、と気のない返事をして、そのまま彼女の部屋のドアノブをどうにか下げる。 ぎぃいっと音がして、扉が完全に開く。 彼女の部屋に踏み入れて、そして、ベッドの上に彼女をのせる。 だが首をグイッと引き寄せられ、錆兎の顔の目の前には真菰の顔。 どうにか体重をかけないように、錆兎は布団の上に肘をついて耐えている。 「……。 離してくれないか」 「やだ」 唇をつんと尖らせて真菰は言う。 一向に離そうとしてくれない。 そればかりか、真菰の腕の力は強くなっていく。 どうしたものか。 錆兎は考える。 悪い気はしないが、明らかに酔っている彼女は寝て体を休ませた方がいい。 「きょうね」 ぽつりと彼女は言葉を発した。 どうしたんだろうと耳を傾ける。 「ゼミ飲み会だとおもったら、合コンだったの。 居心地悪くて、わるくて、はやく、錆兎に会いたくて、飲みまくって、飲み過ぎて気分悪いフリして、帰ってきたの」 なるほど。 だから帰宅時間が早かったのかと合点がいった。 そんな会だったのなら、本当に早く帰ってきてくれてよかった。 そう安堵する思いもあれば、なにか引っかかる感じもする。 何だかじわじわとおもしろくないと、勝手な思いが込み上げてきた。 「……早く帰ってきてくれてよかった。 」 なんとなくおもしろくない思いを押し込めて、錆兎は真菰の行動を称えた。 すると真菰はふにゃっと笑みをこぼす。 その笑みに見とれてしまう。 さっきまでの不快さはどこかに転げ落ちて、真菰の愛らしさにもう夢中だ。 そして、彼女はちゅっと錆兎の唇にキスをした。 「やっぱり、わたしの隣は錆兎だけ」 えへへと笑う彼女。 可愛い。 錆兎は愛おしい気持ちでいっぱいになった。 彼女の髪の毛を撫でる。 艶やかな髪が指の隙間を通り過ぎていく。 廊下からこぼれる光に照らされて、彼女の髪はキラキラと輝いている。 そして、瞳。 少し緩んだ瞳にうっすらと雫が見える。 綺麗な飴玉のようなそれに、錆兎は思わず口を近付ける。 その仕草にくすぐっそうに、彼女は肩をはふるわせる。 「くちには、してくれないの」 ぽつり。 真菰は呟く。 上目遣いで、瞳を滲ませて、少しだけ唇を尖らせて、オネダリをしている。 錆兎は、どうにか逃げ道を作ろうと必死で考える。 まずい、このままではまずい。 本能が、錆兎の本能が危険信号を出していた。 けれど彼は口をぱくぱく開閉させているだけで、肝心の言葉が出てこない。 その様子に痺れを切らしたのか、また真菰がぐいっと首にまわした手に力を込めた。 今度は耐えきれず、肘がガクッと下がる。 唇と唇が重なる。 錆兎の上唇を彼女ははむっと甘噛みする。 そして下唇、また上唇と甘噛みの位置を変えていく。 彼女の息遣いが部屋に響く。 可愛らしいキスが錆兎に降り注ぐ。 固まったまま、錆兎はそれを受け入れていた。 そして不意にそのキスが止む。 「いくじなし」 真菰の意地悪な声が脳内に響いた。 にんまりと笑みを向けられる。 そして、ゆっくり彼女の瞳を、瞼と長いまつ毛が覆い隠して行く。 誰も見ていない。 そう思った時、錆兎は彼女の唇に食らいついてしまう。 最初は彼女の唇と自分の唇を重ねるだけのキス。 角度を変えて、何度も甘噛みする。 彼女の口から甘い吐息が、声が漏れ始める。 その声にぼうっと脳が溶かされ始めた。 そして錆兎はもう一度唇を重ねに行った。 今度は自然と舌を絡ませていた。 彼女の歯並びを確認し、舌の動きを追っているうちに、もう何がなんだかわからなくなってくる。 ただ気持ち良いという感覚だけが今の彼だった。 そして冒頭。 無我夢中に真菰とのキスを錆兎は堪能していた。 強く握られた手のあたたかさに、ハッと我に返る。 慌てて彼女に意識をやると、荒く呼吸をする真菰が目の前にいる。 調子に乗りすぎた。 そう思った。 とにかく離れて、謝ろうと思った。 しかし真菰の腕は離れない。 「もっと」 熟れたりんごのように真っ赤な顔をした彼女は、恥じらいながら呟く。 その言葉を聞いた瞬間もうダメだ。 荒々しく唇を押し付ける。 何度も、何度も、角度を変えて、酸素を、思考を奪っていく。 それはお互い様で、彼も奪われていく。 息苦しい。 そう思いながらも、夢中で彼女の唇と重ねる。 息苦しくて、緩んだ口元から、お互いにぬるりと舌を侵入させる。 生暖かく、柔らかな感覚。 最初は浅く、そして次第に深く。 頭の芯がじんと痺れ始める。 舌を絡め、上、下と様々な方向にそれは交わる。 息ができない。 苦しい。 けれど気持ちがいい。 痺れる。 ぞわぞわする。 はぁはぁと短い吐息。 耳に、脳内にそれらが直接響いていく。 「もう、耐えられない」 彼は切に言う。 はぁはぁと呼吸を荒くし、眉をきゅっと結っていた。 その様子に彼女は優しく笑みをこぼす。 「いいよ」.

次の

さびまこの子供に転生した?!

さび と まこ も

100• 101• 102• 103• 104• 105• 106• 107• 108• 109• 110• 111• 112• 113• 114• 115• 116• 117• 118• 119• 120• 121• 122• 123• 124• 125• 126• 127• 128• 129• 130• 131• 132• 133• 134• 135• 136• 137• 138• 139• 140• 141• 142• 143• 144• 145• 146• 147• 148• 149• 150• 151• 152• 153• 154• 155• 156• 157• 158• 159• 160• 161• 162• 163• 164• 165• 166• 167• 168• 169• 170• 171• 172• 173• 174• 175• 176• 177• 178• 179• 180• 181• 182• 183• 184• 185• 186• 187• 188• 189• 190• 191• 192• 193• 194• 195• 196• 197• 198• 199• 200• 201• 202• 203• 204• 205• 206•

次の

【鬼滅の刃】錆兎(さびと)と真菰(まこも)考察、炭治郎にとって兄弟子にあたる存在!

さび と まこ も

100• 101• 102• 103• 104• 105• 106• 107• 108• 109• 110• 111• 112• 113• 114• 115• 116• 117• 118• 119• 120• 121• 122• 123• 124• 125• 126• 127• 128• 129• 130• 131• 132• 133• 134• 135• 136• 137• 138• 139• 140• 141• 142• 143• 144• 145• 146• 147• 148• 149• 150• 151• 152• 153• 154• 155• 156• 157• 158• 159• 160• 161• 162• 163• 164• 165• 166• 167• 168• 169• 170• 171• 172• 173• 174• 175• 176• 177• 178• 179• 180• 181• 182• 183• 184• 185• 186• 187• 188• 189• 190• 191• 192• 193• 194• 195• 196• 197• 198• 199• 200• 201• 202• 203• 204• 205• 206•

次の